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総まとめ!ワインエキスパート・ソムリエを目指す方のブラインドテイスティングのコツ

お酒の講義
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皆様こんにちは!ウメ学長です!

今日も元気にワインの勉強してまいりましょう!宜しくお願いします。

さて今日は【ブラインドテイスティングのコツ総集編】ということで、これまでに書いてきたコツの総まとめを行います!!まとめて読みたい方必見です!是非最後までご覧ください。

 

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ワインの香りが「よくわからない」理由

ワインを飲んだ時、「香りはするけどよくわからない」と学長の友人もよく言います。

具体的に言えば、「ワインの香りはわかるけれど、何のワインかわからない」ってことですね。

これは普段の飲み方の問題なのです。ワインをお店で、もしくは家で飲む時、「1種類を飲み切る」まで他のワインを飲まないから「違いがわからない」んですね。

カレーも、同時に「グリーンカレー」と「キーマカレー」を食うヤツはいない。

けれど、圧倒的に触れる回数(飲食する回数)が多いので、比較しなくても特徴を記憶しやすいのです。ワインも同じ原理なので、より早く理解をするには「同時」「回数」がキーワードになります。「理解の階層をより深くする」ということです。

ワインエキスパートやソムリエを目指す方に、試験に向けた練習方法とタイプ別の分析フローをご紹介します!

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ブラインドテイスティングの練習法

では、具体的な練習方法や買うべきワインたちについては紹介していきます。

練習法その1、ワインを買い揃える

ブラインドテイスティングの練習をするには、ブドウ品種やワインごとの「比較」が必須条件です。なので、ある程度の種類を一気に買い揃え、比較して記憶ができるようにしましょう。

少しずつグラスに入れて、ずらっと並べて行います。

練習法その2、買うべきワインは?

ソムリエ試験の対策ならば、「地域ごとに有名で、なおかつブドウ品種としてもメジャーなもの」に限定して買いましょう。マニアックな地ブドウやあまり有名でない生産地のところのワインは出てきません。例えば、ソーヴィニヨン・ブランならフランスやオーストラリアやニュージーランド、カベルネソーヴィニヨンならばボルドーやカリフォルニアといった具合です。

加えていうなら、ニューワールドとオールドワールドで有名な産地の同じブドウ品種のワインの比較をすると良いですね。

下記の記事で、有名なところとブドウ品種は紹介していますので合わせてご覧ください。

練習法その3,買うべきワインは?その2

試験対策や、ブドウ品種ごとの特徴を掴む目的ならば、必ず「単一ワイン」を買いましょう

単一ワインとは、ブドウ品種をブレンドしていないワインのことです。(混ぜてつくることをアッサンブラージュと言います)ワインとしては複雑味があったり香りに奥行きが出るのですが、ことブラインドの練習となると、ブドウ品種ごとの特性がわかりづらくなりますのでNGです。フルボトルですべて買うと、とんでもなく高くなったりしますので、ハーフボトルがあればオススメです。学長は半分半分くらいで一気に20本ほど買いました。

練習方法その4、見る・嗅ぐ・飲む・味わう・記録する

まずは注いだワインを「見る」こと。どんな色なのかを分析することである程度ブドウ品種に予想が出来たり、年代を考えることもできます。次は「嗅ぐ」こと。どんな香りがするのかを確かめます。慣れてくるとこの「見る」「嗅ぐ」で相当絞りこめます。ただし、香りの分析については、ニュアンスを表す言葉や表現も一緒に覚える必要があるので、本など見ながら覚えていきましょう。

そして「飲み、味わう」ことでさらなる確信を得ます。

ここまでの工程をメモし、記憶と記録で結び付けていく。

そうすれば、特徴的な香りのする品種から、覚えていくことができます。

練習法その5、保管の仕方

飲んだ後のワインは、また繰り返し練習するためにキチンと保管しておきましょう。

そのままコルクで蓋をして冷蔵庫に入れてはダメです。

「バキュバン」という真空ポンプとゴム栓でしっかり空気を抜いて保存します。1500円くらいで購入できます。その際、アルゴンガスという不活性ガスなども一緒に使用すると効果が高いです。ワインセラーを持っていない方は冷蔵庫で十分ですが、匂いのキツイ食品と一緒にするのはやめておきましょう!!!

白ワインのブラインドテイスティングのコツ

それでは白ワインから解説していきます。ステップ1~3で順序よくいきましょう!

【白ワイン】ステップ1 色で判断する

まずは、色の判断からです。グラスに注がれたワインの色をじっくり見ると、「白」いっても3つの色に大別できます。

1、黄味がかっている

2、1と2の中間くらいの色(よくわからん)

3、緑がかっている

【白ワイン】ステップ2 香りと酸味の強弱で判断する!!

考え方については下記2点に着目しましょう

1、果実に置き換えると何に近いか

2、酸味は目立つ(酸っぱい)のか、控えめ(滑らかな)のか

ステップ1と2で分岐させると下記のような考え方になります。

1、黄色のニュアンスが強い→酸味強い(黄色リンゴ・グレープフルーツ・アプリコット)

2、黄色のニュアンスが強い→酸味弱い(洋梨・黄桃・アプリコット)

3、緑色のニュアンスが強い→酸味強い(ライム・レモン・青りんご)

4、緑色のニュアンスが強い→酸味弱い(赤リンゴ・黄リンゴ・グレープフルーツ)

ここでさらにもう1つポイントとなる香りがあるか探します。

1、木樽の要素が(ある・ない)

2、味わいがまろやか。乳製品のようなニュアンスが(ある・ない)

3、余韻としての甘味・酸味・アルコールのバランスを考える

【白ワイン】ステップ3 ブドウ品種を考える!!!

ここまで来たら、あとは特徴を覚えて判断するのみ!

緑がかった色のワイン

ソーヴィニヨン・ブラン(青い草のような香り、柑橘系)

シャルドネ(酸味残る、石灰やミネラルっぽさ)

ミュスカデ(まろやかな味、特徴が少ない) などなど

黄色の薄いワイン

リースリング(リンゴ、車のオイルっぽいニュアンス、甘味が少しだけある)

アリゴテ(グレープフルーツのニュアンスが強い)

黄色の強いワイン(香り強め・華やか)

ヴィオニエ(黄色い果実のニュアンスが強い)

ゲヴュルツトラミネール(ライチっぽさ)

ミュスカ(華やかに香る、甘味がある)

黄色の濃いワイン(オレンジ色が少し入るような)

ソーヴィニヨン・ブラン(樽香・白樺・滑らか・アルコールも少し強い)

シャルドネ(樽香・トーストっぽさ、モカ )

「品種特性香」と言って、特定のブドウ品種でワイン作りをすると現れる特徴的な香りを持つワインもあります。リースリングやソーヴィニヨンブラン、ゲヴュルツなどがそれです。

このあたりはわかりやすいので、必ず押さえておきましょう。

 

赤ワインのブラインドテイスティングのコツ

お次は赤ワインです。こちらもステップ1~4で順序よくいきます。

【赤ワイン】ステップ1 色で判断する

赤ワインも、色をじっくり見ると3つの色に大別できます。

1、淡い紫(ルビー)

2、赤み(明るさがある)を帯びた色(ルージュ)

3、濃い紫(ガーネット)

【赤ワイン】ステップ2 味わいで判断する

色合いで大別出来たら次は口に含み、外観で得た印象とあわせて確認します。

1、渋み(軽い)+酸味はほどよく感じる

2、渋み・酸味・甘味のバランスが何となく良い感じがする

3、渋み(重い)+酸味は結構感じる

これがステップ1の色と、同じ番号でリンクすると典型的な形となります。

【赤ワイン】ステップ3 香りで判断する

次は香りです。ワインは様々な果実や他のものの香りがします。

香りも、同じ色をもつモノと共通のニュアンスを持っています

1、皮の赤い果実っぽさ(いちご・フランボワーズ・リンゴ・ざくろ)

2、甘味のあるニュアンス・青っぽさ

3、皮の黒いの果実っつぽさ(ブルーベリー・カシス・ブラックベリー)

【赤ワイン】ステップ4 ブドウ品種を考える

ここまでくれば、あとはブドウ品種を考えるだけ!!!

これは、そのブドウ品種で作られるワインの色の特徴を先にインプットしておく必要がありますが、ステップ1~3の大別で絞りこみ、あとはブドウ品種が持つワインにした時の味わいや香りから判断します。

[1]のカテゴリーのワイン

ピノ・ノワール(色調が薄く鮮やか、酸味が目立つ)

サンジョベーゼ(ピノよりは濃く、酸長め)

テンプラリーニョ(木樽っぽさ、酸化っぽさ) など

[2]のカテゴリーのワイン

ガメイ(バナナっぽさ、後味の甘味)

グルナッシュ(青み・スパイスさ)

カベルネフラン(俗にいう青ピーマンやアスパラっぽい香り) など

[3]のカテゴリーのワイン

メルロ(滑らかさ、ジャーキー感)

シラー(胡椒系のスパイス)

ネッビオーロ(渋みの余韻が長い)

カベルネ・ソーヴィニヨン(渋みと酸味の両方が目立つ)

マルベック(果実味・濃さ・渋みや酸味がカベルネより弱い) など

特徴はあくまで代表的なものですので、大事なのは「自分で飲んで自分の感覚で表現を選び、記憶すること」です!だから、回数・経験を重ね、脳に刻みこむことが何より重要です。

以上、テイスティング総まとめでした!!!お役に立てれば幸いです!!!

元記事も是非読んでくださいね!!!ではまた!

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